クロッシングの配線を簡単にするには

 クロッシングは設置したいが、その配線のややこしさを考えると手が出せなかった方におすすめするアイデアがあります。

 リバース・ループ・ユニットとかオート・リバーサーと呼ばれるものがあります。これをクロッシングの相対する二つのフログに結線します。残りの二つのフログは普通に接続します。これでどちらから列車がきても全自動で切り替えられます。

 この応用法は市販製品のマニュアルには書いてありません。Lenzの製品は短絡検知の電流値が大きく面白くありませんでした。SNJPNの製品の動作の方がはるかに上質です。

 工夫すると他にも応用できるものがあるでしょう。私のダブルスリップはポイントマシンがありますのでその動きでマイクロスウィッチを切り替えています。要するに、これは近くにポイントマシンがないときに役に立つ方法とご理解ください。図はSNJPNさんにお願いしました。

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Crossing

電圧の違うモータでも使える

 投売りされている型遅れのデコーダをこまめに買っておきます($12くらいからあります)。動力車のみならず、もう一台モータを積みたい車輌にそのデコーダを付けます。空調用の発電機のプルプル音とか、エンジンの回転軸が露出しているのを表現したいときに簡単にその作動を再現できます。最近は、携帯電話のバイブ・モータが1個百円以下で売っていますし、マブチモータでもいいのです。モータ出力電圧は自由に選べるので便利です。

 最近秋葉原でスイス製コアレス・モータを格安で入手しました。規格を調べてみると6V用とか9V用でした。DCの時代は、これをどのように使うかはかなり頭の痛い話でしたが、DCCなら何の問題もなく使えますね。

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集電不良はリグロインで

 集電不良はデコーダのCVが飛んだりするのでどうしても避けるべきです。今までアメリカ製の接点復活剤を使ったり、溶剤で拭いたり、特殊洗剤で拭いたりしていましたがあまりよい結果が得られませんでした。

 ところが溶剤として炭化水素のみを含むものを用いると安い上に残渣がないので始末が楽であることが分かりました。私はリグロインを使っています。沸点140度くらいの炭化水素の混合物で、500グラム600円から1000円くらいでしょうか。工業薬品店で簡単に手に入ります。ハンコが要るかも知れませんが、とにかく簡単に手に入ります。見かけは灯油です。ただし臭いはほとんどありません。リグロインは石油ベンジンと呼ばれる物のうちやや沸点の高いものです。灯油やガソリンの成分と同じです。灯油やガソリンはわずかの残留硫黄分や添加剤のせいで臭いがありますが、炭化水素はそれ自身臭いはほとんどないものです。 

 これをエンドレスの所々にスポイトで置いておけば全周に広がってくれます。拭き取りの必要はありません。タイヤの汚れも取れ、レールの脇に押しやられて乾いて粉になって落ちます。
 メルクリンやLGBが売っている発煙剤もほとんどリグロインといってよいものです。工業薬品店に縁がない方は、少々割高ですがこれを使えばOKです。

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焼けてしまったデコーダの再利用法

 モータ回路が焼損したが灯火やFunctionが活きているデコーダを捨てるに忍びず保管してありませんか?

 それを使えば、寝台車のコンパートメントの明かりを一部屋ずつ点滅させることが出来ます。私の友人は1台の客車に5台のデコーダを積んで楽しんでいます。 

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複数のデコーダを1台の動力車に搭載するとき

 例えば蒸気機関車の場合は駆動用デコーダは機関車に、音声用デコーダはテンダーに搭載するとプログラムが楽です。切り離してプログラムすればよいのですから。

 切り離せない車両の場合は、何らかのスイッチか外部から引き抜ける接続プラグを用意して、外部から音声用デコーダのみにアクセスできるようにします。組み立てた動力車を分解するのは面倒ですからね。

車両に複数のデコーダを積んだもののFunctionが重なってリマップもできないというときは、コンシストを使うのが楽です。特に外から回転が見えてしまうエンジンのフライホイールの駆動にはこの方法がベストです。

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集電をどこから取るか

 今まで蒸気機関車ですと機関車が右レール、テンダーが左レールから集電していました。集電を確実にしないとDCCの意味がありません。必ず機関車の左右の全動輪から取りましょう。軸重が大きく、しかも常に自分で動いて磨いているのですからこれからとるのが正解です。タイヤ裏側をこする集電ブラシが軽く接触していれば良いのです。その摩擦でブレーキが掛かってしまうようではいけません。ブラシ先端にはニッケル合金(50円、100円硬貨でもよい)から切り出したチップをつけるとさらに性能が上がります。

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組み立てレイアウトにもDCCを

 固定のレイアウトを持っていなければDCCなんて……と考えてはいませんか?ポイントひとつにつき、3本の線、工夫しても2本の線が必要です。私の所属しているクラブ・レイアウトでは、電線だけで約10Kg、バケツ4杯位の量です。それを番号別に差し込んでから試運転、と考えるだけで頭が痛いのです。しかもプラグの劣化もバカになりません。DCCにすれば線は2本だけになります。DC機関車しか持っていない人のために1つはDC専用エンドレスを設ければ、線は4本ということになります。

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客貨車に連結開放装置をつけるには

 NCEのSwitch-itというアクセサリ・デコーダは2チャンネルであり、低電流モータの駆動に使えるものです。しかもHO以上の車両に入る大きさ。電気街のジャンク屋で超小型ギヤードモータを手に入れ、カプラにつけて回転させれば直ちに自動開放装置となります。回転角を自由に設定できるところが利点です。ただし不良率が非常に高い商品でアドレスが指定できなかったりします。私のところの結果では半分駄目でした。

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蒸気機関車とディーゼル機関車のサウンドの矛盾を解決するには

 Soundtraxxの蒸気機関車の汽笛はF2,ベルはF3がデフォルトになっています。またディーゼル機関車のホーンはF2,ベルはF1になっています。蒸機のベルはF1,F2,F3にリマップできるのですがディーゼルのベルはF1,F2にしかリマップできません。ということは蒸機のベルをF1にリマップすれば解決することになります。同時にコマンド・ステーションの内部設定もF1で汽笛になるようにリマップしておくことが必要です。これは簡単にできます。

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