DE13 を使ってみました

air さんのブログ「DCC//87」でHOナロー機関車へ搭載例が紹介されているのを読んで、永末システムDE13に興味を持ちました。ちょっと前にDE13とDE14を入手したのですが、試しにDE13を使ってみることにしました。

搭載したのは、Life-Like のHOスケールRDC-3です。搭載方法は、Tony’s Train Exchange の「Proto-1000 Rail Diesel Car DCC Conversion」に詳しく載っています。

RDCのカプラーを外した後、底面のねじを4本外すと車体が外れます。客室の天井部分に基盤が設置されているので、「X」の部分をパターンカットして、デコーダーから配線します。そのままだとヘッドライトが暗いのですが、抵抗を付加して明るくする方法も書いてあります。

手持ちの抵抗が無かったので、とりあえずデコーダーを取り付けて走らせるところまで配線しました。なぜか、記事の通り配線したら走行方法(モーターの回転方向)が逆になってしまいました。ヘッドライトは正しい方向が点いています。以前、同種のRDCにDH163を搭載したときには、そんなことは無かったような気もするのですが、とりあえずモーターへの配線極性を入れ替えて、正常に動くようになりました。2ファンクション・デコーダーなので、機能としては過不足ありません。

DE13は薄くて小さいので、屋根裏に十分収まります。

さっそくBEMF機能を試してみました。ちょっと前の QSI アップグレードチップの記事でも、BEMF 機能を使うと低速での走行が安定するという話がありました。車体を外して走らせていてフライホイールの回転が見えるので、BEMF を ON にすると低速でも安定して回転するのがよくわかります。急カーブなど、線路の抵抗が大きいところでも走行が安定しそうですね。確かにちょっとモーター音は大きくなりますが、それだけの価値がある機能だと思いました。

air さんのブログには、FXを省いてさらに小型の DE19 というのも紹介されています。こちらも入手して使ってみようと思います。

DPM の HO ストラクチャーキット 組立中

軽便祭をはさんでナロー熱が上がっていますが、アメリカ型HOも忘れたわけではありません。

[DPM (design preservation models) 社](http://www.dpmkits.com/) の 360番、Modular Learning Kits を作っているところです。平屋の建物を題材にして、DPM社のモジュラーシステム(壁の材料を組み合わせて建物を造る)を試すためのキットです。これで、建物を作って、塗装する練習をしています。

一応組み上がって、レンガの感じを出すための塗装をしてみたところです。塗装の方法は、「[Basic Structure Modeling: For Model Railroaders](http://modelrr.net/archives/2005/07/basic_structure_1.html)」を見ながら、茶色(NATO ブラウン)をスプレーした後、エナメルカラーの「バフ」を流し込んでみました。しかし、なかなか本に書いてあるようにはうまく進まないですね(^^; 。プラモデルではなく、レンガ積みに見えますでしょうか。

ドアと窓枠は、まだダークグリーンに塗装して貼付けたところです。特に屋根上が寂しいので、もう一工夫必要ですね。

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最近進行が止まっているHOレイアウトですが、もう一つ二つ建物を造ってから、線路の敷き直しに戻るつもりです。

Con-Cor の Pioneer Zephyr の DCC化

Con-Cor の HO スケール Pioneer Zephyr が届きました。3両編成の連接車で、実物同様先頭車両にモーターが入っています。ヘッドライト、テールライトも点灯し、室内灯も白色LEDにより点灯するようになっています。走行音も小さく、スローから滑らかに走行します。連接部で4Pのコネクターを使って接続します。室内灯と集電の接続のようです。おかげで、集電は安定してスムーズに走りますが、連結を解除するのはちょっと面倒です。

DCC 化のために先頭車のシェルを外したところが下の写真です。中央のモーターから、ドライブシャフトを通じて前後の台車を駆動するようになっています。基盤は、車両の屋根裏に相当する位置にあります。もともと、DCC化対応の設計がされている筈ですが、説明書には記載がありません。

Con-Cor Pioneer Zephyr

基盤を眺めてみたところ、前の方にDCCコネクターがあります。10 pin タイプです。そのすぐ後ろには SPK と書かれた端子があります。シャシーにはスピーカー取り付け用に穴もあけられています。

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サウンドデコーダーは手持ちが無かったので、とりあえずDCCデコーダーを取り付けてみました。基盤にP1とマークされているのがオレンジの1番ピンだろうと当たりを付けて、Digitrax の DH163P を取り付けてみたのが以下の写真です。取り付け場所には余裕がありますし、サウンドデコーダーでも場所に問題はなさそうです。

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DCC デコーダで動かしてみると、なぜか Forward で列車が後退します。配線が間違っているようですが、CV29 の前進/後退設定を逆にして解決しました。前照灯は F0 でコントロールできますが、室内灯はコントロールできるように配線されておらず、常に点灯するようです。

付属のプラスチック製のステップは、取り付けるのは簡単ですが、車両を持ったときに折ってしまいやすいので注意が必要です(;_;)。

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Athearn の Challenger

これまで、レイアウトで走らせることを考えて、アメリカ型でも比較的小型の蒸気機関車を集めてきました。しかし、ふと子供の頃TMSで見かけて憧れたビック・ボーイのことを思い出して、大型の機関車を入手してみることにしました。

通販サイトを見てみると、アサーンのチャレンジャーが再生産されるとのことだったので、オーダしてみました。買ったのは、DVD「チャレンジャー/ロッキーマウンテンを駆け抜ける」にも映っていた Union Pacific の #3985 です。

DCC で走らせてみると、機関車自体の動作音も小さく、とてもスムーズに走ります。BLI の機関車は、サウンド機能を止めてみると機関車のメカニズム自体が出すノイズが結構多いのが気になるのですが、アサーンのチャレンジャーは静かです。こうでないと、せっかくついているサウンドデコーダーが生きない気がします。

気になっていたカーブ通過ですが、一応550Rをクリアーしました。さすがに、Sカーブだとちょっと速度が落ちる気もしますが、心配していたほど見苦しくもありませんでした。スペックを見ると18インチ(=450R)を通過できることになっています。

上のDVDでも、駅構内でポイントを渡るシーンがあるのですが、先台車や前の動輪とボイラーの動きが、まるで生き物のように感じられました。模型でも、あんな風に動いてくれたら面白いですね。

DCでも走らせてみたのですが、低速で走らせようと電圧を低めにすると、音が途切れたり不安定な雰囲気。DC運転時には電圧は高めにして、付属のリモコンで操作した方がいいようです。

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Hare 原因が分かりました

Hare が原因なのではなくて、線路の配線が原因でした。

PECO のインシュ・フログタイプのポイントを使っているのですが、このタイプのポイントではポイント部のギャップは必要ないと思っていました。マニュアルにはちゃんとギャップが必要と書いてあるのですが、見落としていました。ギャップが無いとフログ部分でごく短時間のショートが発生する事があります。

アナログで走らせている分にはほとんど問題がないのですが、DCCだと短時間のショートでロコが停止することもありました。目立つところはギャップを設けるなどして対処しました。

しかし、DCCでロコを走らせて一見問題が無いように見えるところでも、やはりごく短時間のショートが発生しているようです。このショートが Hare をハングアップさせる原因でした。

ポイントが無いところならば、BLIのロコを走らせても全く問題ありませんでした。

というわけで、線路をいったんはがして敷き直すことにしました…

Hare その後

その後 BLI の GG1 と BLI のUSRA Light を同時に走らせても、Hare の動作には問題が無いことがわかりました。

Tony’s Train Exchange と DCC Specialties にメールで問い合わせてみたところ、KATO/Digitrax の Zephyr では電流容量が足りないのではないかと考えているそうで、またテストしてみて結果を知らせてくれるそうです。

両社の対応は良さそうな感じですし、テスト結果の返事を楽しみに待っているところです。

Hare がハングアップ

複数のロコをレイアウトに載せてテストしていたら、トラブルに遭遇しました。

コントローラーに KATO D101 + Digitrax DT400 を使っています。電源を投入してすぐ、あるいはロコが1台だけ走っているときには Hare を用いたポイントのコントロールには問題がありません。

ところが、DT400 を使って2台のロコの速度を同時にコントロールすると、Hare がコマンドを受け付けなくなってしまいます。配線してある押しボタンスイッチでも反応がありません。

いったん電源を切ると Hare は正常に動作しますが、2台のロコを同時にコントロールすると 100% コマンドを受け付けなくなってしまうようです。2台のロコが走っていても、同時にコントロールするのがロコ1台だけならば問題は無いようです。

これは、Digitrax との相性問題なのでしょうか。それとも、Hare に問題があるのでしょうか。Hare を使って同様のトラブルに遭遇している方はおられませんでしょうか?

**(2005.6.12 追記)**

上では2台のロコと書きましたが、サウンド機能を持たない普通のデコーダを搭載したロコだと問題ありませんでした。ところが、BLI の E7 と Atlas の TrainMaster を走らせると Hare がコマンドに反応しなくなりました。また、サウンドなしのロコと、BLI の E7 を同時に走らせても同じ症状が現れました。どうやら、QSI を搭載したロコを含めて2台同時に走らせると、Hare がハングアップするようです。

Hare がハングアップするような状況では、Hare の上に設けてあるLEDがちらちらと瞬いています。このLEDは、Hare がコマンドを受け取って動作するときに光ります。もちろん、ポイント操作はしていないので、QSI のデコーダが線路上にあるときには、Hare が不正規な信号を受け取っているようです。

さあ、困りました。どの会社に対応を求めるべきなのでしょう。Hare の製造元?QSI?それとも、Digitrax?? コンピュータでもよくある相性問題ですが、こんなところでも悩まされるとは… ガックリです。

ちなみに、同じサウンドデコーダでも、手持ちの Digitraxx (ローコスト版)では問題ありませんでした。Lok Sound は持っていないのでわからないのですが、どうでしょうね。

**(2005.6.13 追記)**

手持ちの QSI 搭載ロコと、Digitrax のデコーダを積んだ Atlas の RS-1 を同時に走らせて、Hare がハングアップするかどうかを確かめてみました。その結果、BLI の E7、ハドソン、Atlas の TrainMaster はハングしましたが、BLI の GG1、USRA Light ではハングアップはしませんでした。

また、全ての Hare が同時にハングアップするときもありますが、取り付けた7個のうちいくつかがハングアップするときもありました。

これらから考えて、QSI や Hare のファームウエアのバグに起因したハングアップだと言う可能性は下がったような気もします。それならば、同時に全ての Hare がハングしそうなものですし、比較的新しい TrainMaster でもハングしますから、QSI のバージョンのためとも考えにくそうです。

ひょっとすると、機関車に起因するノイズで Hare がハングアップするのでしょうか? もしそうならば、ブースターを使って線路とHare/トータスの配線を分離してしまえば、ハングアップは起きないかも知れません?

**(2005.6.15 追記)**
原因が分かりました。ポイント部での小さなショートが原因のようです。Hare には問題は無いようです。詳しくはこちら

突入電流のテスト

以前、複数のQSI搭載ロコを線路上に置いたまま電源を投入すると、突入電流で Digitrax コントローラーのブレーカーが動作するという話がありました。それを私の環境でテストしてみました。

コントローラーには、KATO D101 を使っています。Digitrax の Zephyr の日本版ですね。

手持ちのQSIサウンドデコーダ搭載ロコ5両全て(BLI の ハドソン、GG1、E7、USRA 2-8-2 および Atlas の Train Master)を載せて電源を入れたりきったりしてみましたが、特にブレーカーが動作する様子は見られませんでした。どこかに、突入電流を鈍らせる要因(レイアウトの大きさや、配線の長さ、太さも?)があるのでしょうか。

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Hare とトータスの取り付け

天気が悪くて塗装ができないこともあり、トータスと Hare の取り付けを進めています。

レイアウト北面に3線設ける隠しヤード部分に取り付けてみました。Hare はスマートルーティング機能を持っていて、主アドレス以外に、設定した福アドレスでポイントの切替え方向を指定することができます。これを使って、例えば「ヤード2番線」に割り付けたアドレスを指定すると、2番線を通行するように複数のポイントを一度に切替ることができます。

ポイントを切り替えるのに、いちいちキャブの「Switch」ボタンを押して個々のポイントのアドレスを指定し、定位/反位を切替えるのは面倒と思っていました。しかし、キャブから一度に複数のポイントの切替えができるようになれば、話は違います。実際に使ってみてもとても便利ですし、ポイントの切替え間違いによる脱線事故も減りそうです。

コントロールパネルを作って、ポイントはボタンで操作できるようにしようと思っていたのですが、ボタンで切り替えるとDCCコントローラーが記憶しているポイントの切替方向とは食い違ってしまいます。キャブからポイントの切替を主にするのなら、パネルはLEDで切替方向を表示するだけでもいいかもしれませんね。

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Hare を使ってみました

Tony’s Train Exchangeから買った、DCC Specialities 製の Hare を使ってみました。

使った場所は、以前に紹介したプログラミングトラック用の引き込み線部分です。コントロールパネルのスイッチも、以前のものをそのまま使っています。

ポイント番号は#99としました。前は#100に設定していたのですが、ディジトラックスのDT400だと「0」のキーが押しにくい(見つけにくい)ので、#99に変えました。また、ルーティングに#71, #72, #81, #82, #83, #84, #85 を設定してみました。これらは通常運転のときに使うルートなので、これらのアドレスを指定したときには、このポイントは定位方向に戻します。また、LEDの方向表示や押しボタンスイッチも配線しました。

以前のデコーダではちゃんと動作しなかった押しボタンスイッチですが、Hare では問題ありませんでした。こちらは、プッシュボタンを押すたびに反対側に切り替わるフリップ・フロップ動作をします。LEDも、切り替え動作中は消灯し、切り替え動作が終わると点灯します。回路がきちっとした方針で設計してある雰囲気が感じられます。プログラミングも説明書の指示どおりで簡単ですし、キャブからの動作も問題ありません。

ポイントが切り替え動作中には、基盤上のチップLEDが点灯しているのですが(写真でも、中央部右寄りにLEDが見えます)、点灯中にはディジタル、スイッチともに次の動作を受け付けません。ボタンのチャッタリングによってポイントが戻ってしまうのを防ぐ効果もありそうです。

もう一つ使ってみて気がついたのですが、アドレスを任意の番号に設定した後でも、アドレス #1 のコマンドに反応するようです。この機能は、全てのポイントを一度に定位方向に切り替えるのに使えそうです。

やはりデジタルだけではなくコントロールパネルのスイッチからポイントを切り替えられるのはとても便利です。自動ポイント切替機能は使っていないのですが、動作は確実ですし、Hare はなかなかセンスの良い優れた製品であると感じました。レイアウトのスイッチマシン・コントロールにどんどん使っていこうと思います。

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