NCE PROCAB の使用レポート

 これはいわゆるフルファンクション・キーパッドであり、ほとんどの機能が各ボタンに一つずつ与えられています。それだけに見るからに賑やかですが、操作が単純なので初心者でも間違いがありません。汽笛、ベルなどは独立したボタンがあります。LCD(液晶パネル)は2行で、運転には十分ですが、CV値の変更などにはとても足りないと感じました。ここまで大きいのですから4行あると良かったのですが。他機種に比べるとプログラムはかなり楽ですが、最近は「赤い箱」のお世話になっています。

 リバース・ループ機能、マクロ機能、コンシスト機能、本線上のプログラミング…と一応何でもありです。加減速は緩急の加減速ボタン4個とサム・ホイールとが設置され、どれを使ってもよいことになっています。サム・ホイールは親指で転がすローラーで、速く動かすと少し動かしただけで急加減速します。したがってゆっくり動かすと加速度は最小となります。これが意外と便利で、よく考えてあると思いました。汽笛はF2、ベルはF3です。これは蒸気機関車のサウンドのときは良いのですが、ディーゼルのときは汽笛がF2、ベルがF1の場合が多く、リマップにも制限があるので、あらかじめコマンドステーションのリマップをしてディーゼルに合わせておくとあとが楽です。F1からF12まであります。

 中心にある赤いボタンがパニック・ボタンで1回押せば今コマンドを送った列車のみが急停止。3回押すとレイアウト全体がシャットダウンされます。

 リコール・ボタンは過去にさかのぼってコマンドを送った動力車を最大6台まで呼び出すことができます。これも重連するときや、重連した機関車を解放するときなど何台かを順に呼び出す必要がある時、大変便利です。

 コンシストも4つのボタンで行いますので間違いがありません。
 
 
 これは有線ですが、$250ほど上積みすると無線にもなります。しかし無線にするとプログラミング速度が小さくなって時間が掛かるとMRのレヴュー記事にありました。運転専用ということですね。

 キャブは最大64台まで並列でき、10セクションすなわち120Aの供給能力があることになります。これはアメリカのクラブレイアウトの運転を考えた方式で、ヨーロッパのメーカとはその哲学が異なります。

 マニュアルは英語のみ。日本の代理店はありません。アメリカからの直輸入のみです。

[Tad]

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KATO D101 の使用レポート

KATO が国内向けに販売しているDCCコントローラで、[KATO カスタムショップ](http://www.railfan.ne.jp/kato/customshop/)で販売しています。

パワーパックのようなユニットに、キャブ、コマンドステーション、パワーステーション全ての機能が収められています。また、日本のAC100Vに接続できる電源アタブタがついていますので、すぐ使うことができます。価格も2万円程度と安価なので、取っ付きやすいことから人気があるようです。

線路に接続するコネクターは、KATO のパワーパックやユニトラック線路と同じものを使っています。ユニトラックと組み合わせて使うのは便利です。とくに、カスタムショップで販売しているデコーダ内蔵のユニトラックポイントを使えば、配線はフィーダだけで電動ポイントコントロールのお座敷運転ができます。

「カスタムショップで扱っている」というのは、通常の流通ルートとは異なるようで、注文できる模型屋とできない模型屋があるようです。国内だけを考えると、DCCのネックは流通かもしれません。もっとも、インターネット通販を使えば困ることは無いと思いますけれど。わたしは、KATO カスタムショップや、[錦林オンラインショップ](http://www.iwahashi-s.co.jp/shop/indexst.html)を利用したことがあります。

逆にいうと、大きな電源アタブタや接続コネクターのことを考えると、固定レイアウトに組み合わせて使うにはあんまり向いていないのかもしれません。

DCCの機能としては、デコーダにCV値を設定するだけでなく読み出しもできますし、プログラム線路も、本線上のプログラミングもできるようになっています。また、通常のアナログパワーパックを接続してキャブにする機能がありますので、あんまり費用をかけずに2列車運転を楽しむことができます。

あと、コントローラー自体に速度上限の設定や、加速/減速の設定機能を持っています。デコーダにも同様の機能がありますが、コントローラに設定することでどの車両にも一律に同じ効果を与えることができます。

速度コントロールは、アナログパワーパックと同じようにノブを回転させて行います。この方式だと、一つのコントローラで2列車を制御するのはうまくいきません。まあ、一つの列車のコントロールには1台のキャブを用意するのが本来の使い方のようなので、文句を言うところではないですけれど。

マニュアルは日本語版のものがついているので、一通り使うには不自由は無いと思います。もっと詳しく知りたい場合は、[Digitrax](http://www.digitrax.com/) 社の同等製品である [Zephyr](http://www.digitrax.com/zephyr.htm) のマニュアルが参考になると思います。

[Tony’s Train Exchange](http://www.tonystrains.com/) に掲載された [Zephyrのレビュー](http://www.tonystrains.com/tonystips/2004/031104.htm)でもベタ褒めです。この記事には、背面の写真が載っていますが、こちらはコネクターが KATO 仕様ではなくて、一本ずつ線をねじで止めるスタイルになっています。こちらの方を好まれる方もおられるでしょうね。

(taknom)